ベネズエラの首都カラカス【観光と治安について】2023年6月
ベネズエラの通貨
ベネズエラではデノミ前の旧通貨VES(ボリバル・ソベラノ)と現行通貨であるVED(ボリバル・デジタル)が混じっているので注意が必要です。
左側の500MIL(MILは1,000です)と書かれた紙幣は500,000VES、右側の5と書かれた紙幣は5VEDです。
100万分の1に切り下げるデノミであったため、500,000VES=0.5VEDとなるため、右側の5の紙幣の方が左の紙幣よりも10倍の価値があります。
私が滞在中に見かけた旧紙幣はこの500MIL紙幣のみだったので、これ2枚で1ボリバル(VED)と覚えておけば大丈夫です。
また、ほとんどの場所で米ドルが使用でき、2023年6月時点のレートは1米ドル=25〜26ボリバル(VED)でした。
なお、1米ドル未満のお釣りはボリバルで返ってきます。
私は滞在中、クレジットカードとデビットカードが全く使えませんでした。(キャッシングも不可)
高級店などでは使えるかもしれませんが、ほとんどの場合、ベネズエラ国内で発行されたカードしか利用できないと思われるので現金(米ドル)を持って行って下さい。
メトロの乗り方
ベネズエラの首都カラカスにはメトロが走っていますが、おそらく旅行者はメトロの乗車券を購入できません。
複数の駅で色んな職員に乗車券を買いたい旨を伝えましたが、ベネズエラのバンクカードが必要っぽく、結局毎回無料で改札を通らせてもらっていました。
これは私だけではなく他の人たちも同様で、むしろ料金を支払ってる人を見なかったかもしれません。そういうレベルでみんな無料で改札を通してもらってました。
何度も「本当に無料なのか?」と確認したので、まあOKなのでしょう。
しかし、この先もずっとそうとは限らないので、メトロを利用する方は必ず確認して下さい。
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メトロ路線図 |
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中心部拡大 |
首都カラカスの治安
2023年6月、ベネズエラの首都カラカスを観光した際の様子を4つのエリアに分けてお伝えします。
① ガトーネグロ(Gato Neglo)駅周辺
このエリアは空港方面のローカルバスとメトロ駅の乗り換えで利用しただけなので、大通沿いしか見ていません。
パッと見た感じ治安の悪さは感じず、他の中南米都市と同等程度の印象です。
あくまで乗り換えでしか利用していません。
空港方面のローカルバス乗降場所はこちらです。
注意点
・「空港→カラカス」も「カラカス→空港」も全て東向き車線(道路の南側、つまり公園側)
・1時間以上待つ可能性がある
② セントロ周辺
私はこのエリアに宿をとっていました。
治安的には「他の中南米都市と同等、もしくはそれ以上に良い」と感じました。街も綺麗です(南米他都市比)
私が実際に移動したエリアは概ねピンクの点線内ですが、明るい時間帯であれば治安的には全く問題ありませんでした。もちろん全て徒歩で移動しました。
国立霊廟
ここカラカスは、南米の英雄シモン・ボリバル氏の出生地です。
この霊廟にはボリバル氏が眠っており、4名の衛兵により常に衞られています。
まだ旅半ばではありますが、様々な墓地を見てきた経験上、ここは行ったほうがいいです。
これが無料とは信じられないレベルでした。お金取った方がいいと思います。ぜひ行ってみて下さい。
道中の治安ですが、セントロから若干離れるので人通りが少なくなります。
私は全く問題ありませんでしたが、念のため行かれる方は少し警戒度を上げた方がいいかもしれません。
ボリバル広場
街の中心部の公園です。当然ボリバル氏の像があります。
周辺は路面店、露店、屋台などで賑わっており、治安的には特に問題ありませんでした。
私が行った時は入れませんでしたが、近くにはボリバル氏の生家やミュージアムもあるので是非行ってみて下さい。
他にも映えスポット?的なのもあります。
キンタ・クレスポ市場
いわゆるメルカド。他の中南米のショボメルカドと大差なし。
でも周辺の屋台で食べたカチャパはボリューム満点で安くて美味しかったです。
③ カラカスの眺望(テレフェリコ・デ・カラカス)
ケーブルカーに乗り、山頂からカラカス市街を一望?できますが、おすすめしません。
1人約30ドル(794.1ボリバル)を払う価値はありません。
街中は天気良くても山頂には雲が多いケースもあり、木が邪魔で「一望!!」って感じではありません。
雲しか見えないショボい展望台 晴れても大した景色は見れません |
それでも行きたい方のみ行って下さい。クレカは使えなかったので注意。
あと、ケーブルカーのチケット購入には身分証が必要なので、パスポートや国際免許などを持参して下さい。
私は Plaza Venezuela 駅から徒歩で行きました。往復ともに治安的には問題ありませんでした。
Colegio de Ingenieros 駅からの方が近いかもしれません。
④ 新市街地
最後は新市街地です。
このエリアはカラカスの中でも比較的治安が良いと言われているエリアで、日本大使館もあります。
特に観光名所はありませんが、ベネズエラ名物のアレパを食べに行きました。美味しかったけど高かったですw
Arepa Caracas
美味しかったけど高かったです。小なら5個、大なら3個くらいは余裕で食べれます。
ドリンクも頼むと1人15〜20ドルくらいになります。
Plaza Francia
噴水が綺麗な公園 |
Parque Cristal
新市街を象徴するような?デザインのビル。ただそれだけです。
行く価値はありません。こんなビルは他国でたくさん見れます。散歩がてらにはいいかも。
Chacao駅〜Miranda駅
Chacao駅からMiranda駅まで歩いて観光しましたが、明るい時間帯だったので治安面での不安はありませんでした。
もちろん日本との比較ではなく、他の中南米都市との比較です。
空港の治安
最後に空港の治安について
深夜早朝便を利用する場合、空港泊する方も多いと思います。
カラカスのシモン・ボリバル国際空港は国内線と国際線のターミナルが300mほど離れており、以前はこのターミナル間の移動中に強盗にあった等の記事も目にしましたが、2023年6月時点では少なくとも明るい時間帯であれば人の往来もあり、全く問題ないように感じました。
確認したわけではありませんが、国内線ターミナルは深夜便が無いため夜間は閉鎖するかもしれません。
しかし国際線ターミナルは24時間OPENなので、空港泊は可能です。
というか現地っぽい人たちも早朝便利用で空港泊していました。
ベンチの数も少なく、お世辞にも寝やすい環境ではありませんが、制限無しの無料WiFi(昼間は遅いが夜間は人が少ないので爆速)、コンセント、清潔なトイレと全く問題なく空港泊できました。
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閑散としているが、警備の巡回もあり治安は問題なさそう |
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深夜のシモン・ボリバル空港 |
YouTube上げているのでよければそちらも観てください
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